大分県野津町に住む高校生・嘉郎は、突然テレパシー能力を持つ超能力者となる。その町には彼以外にも超能力を持つ人々が住むことを知る嘉郎だったが、この力を「社会のため、人のために使いたい」と思う嘉郎に対し、その超能力者たちのほとんどは残念な変態で「自分の欲望」のために使っていたのだった。
そんな中、自身も超能力を獲得していた高浜が他の超能力者と共謀し、社会の破壊を目論む。
浅見教授に集められた嘉郎や高浜を含む超能力者たちは、自分たちが超能力を獲得した経緯と、200年昔にアメリカのダルースで起きた同様の超能力者発生事件と、悪の超能力者による惨殺事件「ダルースの惨劇」の顛末を聞かされる。自分の思惑がテレパシーで嘉郎に悟られると想った高浜は、嘉郎の抹殺を計画。切断能力を持つ君紀に嘉郎を襲わせるが、嘉郎が密かに恋していた紗英の首を切断してしまう。これがショックで君紀は高浜の計画から脱落。高浜は新たに発火能力(パイロキネシス)を獲得していた内水を仲間にする。
他校とのバスケットボールの練習試合に乗り込んできた高浜らは、生徒らを含めて体育館に火を放ち殺戮を繰り広げようとするが、嘉郎たちはどうにかこれを食い止める。
時を同じくして、200年前のダルースから「ダルースの惨劇」の犯人イーサンを倒すべく、ミゲルがタイムリープでやってくる。当時のダールスに存在しなかったテレキネシスの持ち主を捜してのことだった。イーサンの残虐性を聞いた永野は一度は逃げ出すものの、戻ってきて過去へと旅立った。次の瞬間に戻ってきたが(タイムリープしているため、現代視点では一瞬。永野自身にとってはそれなりの時間が経過している。)、イーサンの凶行を止めることには成功した。
そして、嘉郎は紗英を救うべく、タイムリープの能力を借りて超能力獲得の原因となった月食の夜へと時間をさかのぼることを決意する。同じテレパシー使い同士だった平野は嘉郎に、過去から戻ってきたら超能力を喪失すべくいっしょに性行為をしようと約束した。
やり直しの過去で嘉郎は、その夜に高浜が自慰することを止めたり、君紀が風俗で脱童貞を果たしたりと歴史が変わったことを知るが、代わりに紗英が超能力者となっていた。紗英の能力は、自分が嫌悪感をもった対象を意のままに操れる能力であり、それは対象に肉体的変化をももたらした。紗英は超能力で元彼を呼び寄せ、ラブホテルへ行ったものの元彼が二股を掛けていたことが発覚。紗英の男性不信の思いは能力の暴走を引き起こし、男性性器がインコに変化してしまうという大事件が発生する。嘉郎の股間もインコになってしまうが、過去の秋山の予知に後押しされるように紗英を慰め、ついにはインコ化の呪縛を解くことに成功。やり直しの過去の自分と紗英が結ばれるように画策し現代に戻った。
やり直した現代では、嘉郎の超能力は失われており、紗英にもヤリ逃げされていた。浅見教授や永野たちは変わらず超能力者の集会を行っていたが、そこには嘉郎の居場所は無くなっていた。
独りたそがれる嘉郎の元に「なにか約束してたっけ?」と平野が訪れ、物語は幕を閉じる。
It happens that many inhabitants of Oita Prefecture in southern Japan have extrasensory powers. One student can read others' minds. he is not alone, however, and soon bands with others, who are both from the area and one who has moved there from Tokyo, to put their powers to use.